"Time weighs down on you like an old, ambiguous dream. You keep on moving, trying to slip through it. But even if you go to the ends of the earth, you won't be able to escape it. Still, you have to go there- to the edge of the world. There's something you can't do unless you get there."

「海辺のカフカ」 ♥ 村上春樹

'Kafka on the Shore', Haruki Murakami



Wednesday, August 18, 2010

3謙譲語 II 類

 申ス マイル イタダク(食べる)
存ジマス オリマス イタシマス

 謙譲語 II 類はすべて特別な形をしています。 謙譲語 II 類は話し手が自分の行為を低く表現して、聞き手に対する話し手の敬意を表します。「(私が)太郎に申しておきます」といえば、これは話し手が自分の「いう」という行為を低く表現して、聞き手に対する敬意を表します。謙譲語は自分自身にしか使うことができません。

 日本語の敬語は以上の三種類から成り立っています。ですから敬語の形を覚えることはけっしてむずかしいことではありません。日本語の敬語は規則的で、知識として覚えるかぎりたいへんやさしいといえます。

 なお、厳密に日本語の敬語といえば上記の三種類をさしますが、もうすこし広く敬語をとらえると、次のようなものも敬語になります。

4 丁寧語

デス マス ゴザイマス

丁寧語はだれに使ってはいけないなどの制約がありませんから、むずかしいものではありません。「ゴザイマス」は「アリガトウゴザイマス」のような決まり文句以外では丁寧すぎるので、原則として使わないほうがよいでしょう。

5上品語

オ考エ オ気持チ ゴ意見 ゴアイサツなど

上品語は名詞に「オ」あるいは「ゴ」をつけて作ります。上品語は動詞の敬語とちがってあまり規則的でないのでかなり厄介です。たとえば「ゴ旅行」「オ子サマ」などとはいえても、「オ旅」「オ赤ン坊」などとはいえません。しかし規則がしっかりしていないということは、それだけ制約がゆるいということですから、あまり神経質にならず時間をかけて上品語を勉強していくという態度がいいでしょう。

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